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不思議な世界へようこそ

ふと思い付いた詞や物語をブログに日記形式で残して行きます。


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眠い目を擦りながら カーテンを開けると
一斉にお日様の光が入って来た

まぶしさで目を細め 窓を全開に開けて
外の空気を思いっきり吸い込んだ

『ん~気持ちいい!こんな日に家で
 ゴロゴロしてたら勿体無い!』

そう呟くと そそくさとパジャマを脱ぎ捨て
大好きな花柄のワンピースを着て外に
飛び出した

お隣の家の前を通り掛ると犬のジョンが
元気そうな声で『ワン』と吠えた

『おぉ!ジョン、今日も元気だね!』
頭を柵越しに撫でて また歩き出す

今日は何処まで行こうかと考えながら
塀の上で寝てる猫や空を飛んでる小鳥を
見ながら考える

『そうだ!今日は川原へ行こう』

思い立ったら直ぐに行動してしまう癖は
母親に似たのかも知れない

少し歩いてると 遠くから知り合いの
おばさんに出くわした

『あら?ゆいちゃん今日は学校休みなの?』

『はい、今日は大学はお休みです』

『そうなのね、何処かへお出掛け?気を付けて』

『ありがとうございます』

にっこり笑って答える でも内心は・・・
(あのおばさん 苦手なんだよな~)

暫く歩いて河川敷に着いた
川原に下りると1人の男の子が佇んでた

どうしたの?と 声を架けたかったが 少し離れた
場所に腰を下ろし 水面を見つめた

キラキラ光る水面は 凄く綺麗で吸い込まれそうで
凄く安らかな気持ちになったのがわかる

でも気になる事は 男の子が全く動かない事と
今にも泣き出しそうな顔の事

触れたくないけど どうしても興味本位で触れてしまう

『何かあったの?』

『・・・・・・・・別に・・・・・・・・』

『・・そ・・なら良いけど・・』

聴くんじゃなかったと後悔したが もう遅い
今更動く訳にもいかず そのまま腰を下ろしたままの
体制で ゆっくり動く水面を見つめてると段々と
睡魔が襲って来た

『あ~あ!』

大きな声を出した瞬間 近くに男の子の事をふと
思い出し 慌てて口を塞いだ
そのまま 真っ赤になって俯いた

『くすっ』

ふと見るとその男の子が笑ってた その顔を見て
嬉しくなって思わず二人で笑い転げた

『俺の親父とお袋 離婚するんだ・・・』

ぼそっとその少年は呟いた

『・・・え?・・・』

『八つ当たりみたいな事して ごめん』

『違うよ!私がおばさん根性だから!』

『ぷっ!』

また二人は笑い転げた
何時間話しながら笑っていただろうか
何時の間にか夕暮れになってた

『今日はありがとう 俺 帰るよ』

『うん また逢えたら良いね』

『そうだね・・・・・』

少年は少し寂しそうな顔をして 笑った
----------------------------

『お~い!母さん!』

階下から声がする
何年前の夢を見たんだろう・・・
あの子元気かな? 名前聞いておけば良かった

『はいはい 何ですかお父さん』

ベッドから腰を上げ 階段をトントンと降りて行く
10年も昔に逢った 名前も知らない男の子
今でも元気かな 元気だと良いな・・・

あの青い空の下で笑い転げたあの一日をきっと
忘れる事はないだろう
お父さんには内緒の 私だけの淡い初恋・・・。
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テーマ:*自作童話 物語* - ジャンル:小説・文学
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